第12回日本AS研究会学術集会が、鹿児島大学整形外科の主催により、 平成14年11月23日に鹿児島市で開催されました。今回は、AS研究会とは いうもののAS、すなわち強直性脊椎炎に関する演題は一題もなく、 脊柱靱帯骨化症の研究・臨床に伝統的に強い鹿児島大学整形外科学教室が 主催だったこともあって、これまでとはやや異なる雰囲気の会となりました。 しかし、今回は、皮膚科医の参加があっために、演題に関連して 整形外科医や内科医から皮膚科に関する質問が噴出し、それに伴い 白熱した議論が展開され、今までで最も盛り上がりを見せたように 思えました。 事前の理事会で、より多くの参加者によるより大きな会に発展させる ため、会の名称を、より広い対象疾患を表すものに変えた方が良いのでは ないか?といった提案が出されましたが、今後は、ASのみならず血清 反応陰性脊椎関節炎、あるいは原因不明でしかも多臓器を侵すために 様々な科の診療連携が必要となる広い意味での脊椎(関節)炎を視野に いれて、整形外科医に限らず、リウマチ・膠原病内科、眼科、皮膚科、 消化器内科なと様々な科の医師達の演題応募、学会出席を図るべきと いった本学会の方向性が示された会でした。 プログラム 〈一般演題〉
〈シンポジウム〉 『後縦靱帯骨化症研究の現状』
座長 福田 眞輔
多根第二病院 福田 眞輔 〈特別講演〉 『TGF−βスーパーファミリーのシグナル伝達と疾患』 癌研究会癌研究所生化学部 今村 健志 |